「体験!!なるほどなPAPER」に参加中!

2024年1月31日 at 1:12 AM

以前の記事でも少し触れましたが、現在、平和紙業様主催の企画「体験!!なるほどなPAPER Vol.02」に参加させていただいております!

こちらの企画はどのようなものかと言いますと、平和紙業様のファンシーペーパーと株式会社ショウエイ様の最新の印刷技術を使ったこだわりのポスター制作体験と、更にその作品をギャラリーで展示できるという、なんとも贅沢な内容です!

(ご興味を持たれた方、詳しくは平和紙業様のnoteを御覧ください!)

企画は下記のような流れで進んでいきます。

  1. 印刷所の見学
  2. イラスト2種選定
  3. 紙見本帳の中からの用紙3種選定
  4. 印刷の指示とデータ作り
  5. 選定した3種の紙でテスト印刷
  6. データ修正
  7. 紙を1種に絞って本番印刷
  8. 展示

工程3の用紙選定のためにいただいた紙見本帳はこんな感じ…!
これだけでもとても豪華です…たくさんの種類があって選ぶのに迷ってしまう!

イラストは10周年用に描いた「Tetra Style 10th Anniversary」と、2024年カレンダーの表紙に使用した「365days」を使うことにしました。

現在はテスト印刷後のデータ修正(工程6)まで終わったところです!

Tetra Styleは元々イラストをモノに落とし込むのが好きなので、グッズを作ったりポスターを刷ったりしていた訳ですが、やはり印刷物は印刷物の魅力がありますよね。最近は印刷通販がとても便利になったことにより、誰でも手軽に印刷物が作れるようになった反面、紙や印刷のプロの方々と打ち合わせや試行錯誤しながらメニュー表にはないこだわった1作品を作るということをしたことがない方も多いのではないでしょうか…!

かく言う私も、イラストに合った紙選びと、パーツごとに細かい指定をした印刷をして頂けるというのは今回が初めてで、とても貴重な経験だなと実感しています。

今回本当にギリギリまでワガママを言いまくっておりまして、紙選定の時点で、あれでもないこれでもないと追加の見本帳を送っていただいたり、ホワイトを体験企画でできるギリギリの600%まで盛ってもらったり、さらにその上にグロスを引いてもらったり、細かい指定をしまくったりと、とても面倒な作業をしていただきました…。快く対応していただき、本当にありがとうございます…!

そのかいあって、テスト印刷の刷り上がり作品は見た瞬間「ぎゃー!」と叫びたくなる素敵さ!
先駆けて少しお見せ致します!👀✨

本番印刷と展示も本当に楽しみです!
オーロラに光る紙や素朴な紙の厚み、インクの盛り、つやつやぷっくり感などはデジタルでは表現できない楽しさ!
やはり写真ではなかなか伝わらないと思います。展示が開始されましたら、皆様もぜひ足を運んで実物を見てくださいませ〜!🐾

こちらのテスト印刷の様子は平和紙業様のnote「厚さ1㎜のコースターの紙や、虹色にキラキラ輝く紙、透け感のある紙など合計6種類の紙でTetra Styleさんの作品をテスト印刷!!!(前編)」でもご紹介いただいております!使用した紙についても詳しく掲載されておりますよ!
後半の記事も今後公開予定だそうですので、そちらもお楽しみに✨

てとらアイコン2 HEIWAカレンダー展2024にてTetra Styleの卓上カレンダーも展示中!

上記の企画でもイラストを使用しております、Tetra Styleの2024年卓上カレンダーですが、なんとHEIWAカレンダー展2024に参加させていただいております!

2024年卓上カレンダーの中身に使用している用紙は「五感紙」という画用紙のようなテクスチャのしっかりした大好きな紙なのですが、こちらは平和紙業様の作られている紙なのです。

そんな訳で、平和紙業様の紙を使用したカレンダー作例の1つとして急遽、参加させていただけることになりました!

すでに展示は始まっており、2月いっぱいまで開催中です!
土日祝はお休みですが、入場無料ですのでお近くに来られた際は覗いてみてくださいね!

しぃるアイコン2 HEIWAカレンダー展2024 詳細

HEIWAカレンダー展2024

会期:2024年1月15日(月) ― 2月29日(木)
9:00 ~ 17:00[土日祝休館]

会場:平和紙業株式会社 ペーパーボイス東京
   東京都中央区新川1-22-11
   TEL 03-3206-8541

 2月のスマホ待受カレンダーも配布中!

DLしてご自由にご利用くださいね☕(利用は個人の使用に限ります。再配布などはNGです。)

今回のブログは内容盛りだくさんでしたね!

それでは引き続き「体験!!なるほどなPAPER」の続報をお待ちくださいませ!

箔加工に挑戦!HAK110をレンタル!

2023年8月28日 at 2:11 AM

ブラザーから箔加工できるプリンタ、HAK110が登場!
デモ機をレンタルできるとのことで、早速レンタルして試してみました!!

画像引用:https://www.brother.co.jp/product/printer/hak/hak110/index.aspx

小型で家庭でも置けるサイズ感。
パソコンと繋ぐ必要もなく、電源さえ取れれば使用できます。

※余談ですが、プリンタ自体は小型なのですが、輸送用のレンタルボックスがめっちゃ大きかったです…笑

どうやって使う?

レーザープリントした箇所に反応して箔がつきます。
なので箔加工したい絵柄を先にレーザープリント(コンビニなどでOK)し、HAK110に通します。
サイズはA4まで対応できます。

早くて綺麗!
位置合わせ不要で失敗知らずなのが凄いです。

箔を付ける場合、こちらのような「箔加工」と型を使った「箔押し」とがありますが、HAK110を使用した場合の箔加工の特徴は下記になります。

・型が不要
・1枚からOK
・早い
・位置ズレしない
・エンボスがつかない

レーザープリントしたところ全てに箔加工がされてしまうので、カラー印刷と組み合わせたい場合は少し工夫が必要そうです。

カラー印刷とも組み合わせてみよう

さて、もう一工夫してみようと思います。
インクジェットプリンタと組み合わせて箔とカラーを掛け合わせたミニZINEを作ります。
手順としては下記の通りです。

1. 箔加工したい版をインクジェットプリント
2. 1をレーザープリンタでモノクロコピー
3. インクジェットプリントでカラー版プリント
4. 箔プリンターで箔加工

※レーザープリントはコンビニで行いました。
※コンビニのレーザープリンタは手差しNGなので、コピー用紙またははがき用紙のみ使用できます。
※レーザープリンタを所持している場合は箔加工後、再度カラー版をレーザープリントするという手順でもOKです。

工程図

⭐コツその1

最初にインクジェットで箔版を作ったのはその後のカラー版の位置とサイズのズレをできるだけ少なくするためです。
箔版をコピーではなく直接ネットプリントにすると、縮小設定されたりしてサイズのズレが発生する可能性があります。
また、インクジェット箔版はコピー用紙にプリントするよりも高品質用紙にプリントする方が線や文字が鮮明になるので、原本は高品質用紙がおすすめです。

⭐コツその2

レーザープリントの後、先に箔プリント→インクジェットでも構わないのですが、箔プリントすると紙の厚みによっては熱で少しカールするので、先にインクジェットプリントする方がうまくいきました。

工程3のカラー版合わせは少し大変です。

やはりそのままではズレが発生するので、何ミリ上下左右にズレているのかを測り、カラー版の位置をズラして印刷にトライします。

印刷のズレ
金魚の位置がかなりズレています。ズレを測って位置を直していきます。

スイの本の表紙とテンの袋の中の金魚がかなりシビアでしたが、上手く合わせることができました!(多少ズレても問題ないデザインにすると楽です)

位置合わせがキレイに決まったら箔プリンタに通して箔加工をします。

レーザープリントしたところにのみ箔加工がされました

あとは切れ目を入れて折本にして完成です。
金魚がキラキラした特別なミニZINEが出来上がりました!

しぃるアイコン2 まとめ

箔加工はやはり憧れ!

HAK110を使うことで手軽に挑戦できるのは嬉しいですね。

カラー版と組み合わせる場合は多少テストが必要ですが、可能性が広がります。

レーザープリンタの手差しがOKな場合はクラフト紙のように地色のあるものや模様が入っている紙で試してみるのも素敵に仕上がりそうです。

本体機は約42万、箔は1色1本1万5千円ほど。企業はもちろん、頑張れば個人でも買えそうなお値段とサイズ感なのもいいですね!

キンコーズなど印刷サービスでも試験的に導入されているそうなので、箔加工が当たり前になる日は近いかもしれませんね。

イベント出展のお知らせ!

2023年8月8日 at 4:29 PM

猛暑が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今回のブログは久しぶりに夏開催のイベントに出展しますので、そのお知らせと、新しい印刷を試してみたのでその記録などを載せていきたいと思います!

  • 「金魚たちの夏祭り」出展!
  • 2色刷り印刷のポストカード作りに挑戦!
  • データはどうやって作る?
  • Twitterスペース「てとらスタジオ」のお知らせ

  「金魚たちの夏祭り」に出展します!

下北沢駅前の下北線路街空き地にて、多彩なジャンルのアーティストが企画、出展、出演するアートな夏祭り「金魚たちの夏祭り」を開催します。

当日は、一風変わったアーティスティックな縁日、お祭りを華やかに彩るアートオブジェの展示、アーティストたちの作品を実際に買うことのできるマルシェやワークショップ、お祭りを盛り上げるキッチンカーや、ステージでの大道芸、音楽ライブなどを予定しており、単なる夏祭りに収まらない、大人から子供まで楽しめるアートな空間を提供!

合言葉は #私らしく泳いでいこう 。キラキラと自由に泳ぐ金魚のように、自分らしく自由に表現するアーティストたちが手がける夏祭り。ぜひ現地まで足をお運びいただき、アーティストたちからパワーを受け取ってください!

イベントホームページ:金魚たちの夏祭り

引用:PR TIMES

Tetra Styleはリアル金魚すくいとコラボしての出展予定です。 作品の展示販売と、今回のために新しく作った2色刷りポストカードの販売(下に詳細あります!)、フォトブースも作る予定です✨

  イベント詳細

金魚たちの夏祭り
日時:8/20(日)12:00-19:00
場所:下北線路街 空き地

入場無料。開催時間中は自由に出入りできます。
長時間開催のため、Tetra Styleは時間により席を外していることもあります。
せっかく来たので会いたいよ〜!という方がいらっしゃいましたらTwitterなどでお知らせくださいませ!
キッチンカーなども来ますので、お祭り気分を味わいに遊びに来てくださいね♪

てとらアイコン2  2色刷りに初挑戦!

そしてこちらが販売予定の2色刷りポストカードです!
印刷はレトロ印刷さんにお願いしました。
リソグラフ(孔版印刷)という刷り方で、いつものポストカードとは違った少しレトロ感のある印刷です。

インクはSKY×蛍光ピンクにしました。今回の印刷では2色しか使えない代わりに、それぞれの色が混じりっけのない特色インクが使えるので発色がとても良いです。

特に蛍光ピンクは上の写真では伝わらないくらいピカピカした色なので、ぜひ現物を見に来てくださいね!

刷っている紙も、レトロ感増々でかわいいクリーム色とインク発色抜群の白の2種類あります。お買い上げの際はお好きな方をお選びください♪

しぃるアイコン2  データはどうやって作る?

2色印刷の版は作るのに少しコツがいります。今回のデータはIllustratorで作っています。

版の作り方に関しては、「入稿データのつくりかた」(井上のきあ著)を参考にしました。とても参考になるのでおすすめの書籍です。

2色刷りをすることは決まっていたので、2色の濃淡と2色が重なる色で構成できる図版を考えました。

ピンクと水色のグローバルスウォッチを作って、カラーのパーセンテージを調整します。色ごとにレイヤーを分けておくと分かりやすいです。

こちらは完成予想図。青紫っぽい色は水色とピンクが重なっている部分です。

リソグラフは印刷がズレるので、それを想定して色の境界に重なりを作っておくと紙地が出ません。これをトラップと呼びます。(ポイの円周部分)

広範囲のベタ塗りは濃度100%にするとインクが乾かず、手にもインクがつくので、90〜80%程度に落とします。水色の背景は今回60%にしました。

完成予想図ができたらインクごとに分版します。この場合、水色で印刷される版とピンクで印刷される版の2種類を作ることになります。レトロ印刷の場合、データはモノクロに変換します。

グローバルスウォッチを作って作業すると、スウォッチの色を変更した際に、使用した色も同期して一括変換できるので便利です。

※グローバルスウォッチを使わず、[グレースケールに変換]などでモノクロに変換した場合、指定していた色の濃度が変わることがあるので、完成予想図を元に再度濃度のパーセンテージの指定をします。

分版したデータはこんな感じ。左が水色用の版、右がピンク色用の版です。これが重なって1枚のイラストが出来上がります。

入念に確認したあと、それぞれの版をレトロ印刷が配布しているテンプレートに合わせて完成です。

入稿の際にどちらのインクを上にして刷るかの指定もできますので、こだわりがある場合は指定してください。こちらのイラストはスカイを下、蛍光ピンクを上にしました。

あとは仕上がりを待つばかり!予想できないかすれや版ズレもかわいいです♪

紙やインクの組み合わせでも出来上がりは無限に広がっていくので挑戦してみてくださいね!

カイアイコン  月に1回、Twitterスペース「てとらスタジオ」やってるよ!

Twitterの名前がXになってしまったので、Twitterと言っていいのか悩みますが…笑

月に1回、二人でスペース「てとらスタジオ」をやっています!ラジオみたいなやつですね。

Tetra Styleのこと、イベントのお知らせや振り返り、雑談など1時間〜2時間ほどおしゃべりしていますので、良かったら聞きに来てください。

てとらスタジオ 次回開催は8/23(水)夜9:00〜!

メッセージも募集中です!感想や聞きたいこと、スペース開催中でも開催前でも、いつでもOKです。

「#てとらスタジオ」をつけて投稿してください。お待ちしておりますー!

Tetra Style Twitter:@TetraStyle_info

youtubeでイラストコンテンツを配信中!

2020年8月2日 at 8:36 PM

最近はちょこちょこyoutubeのTetra StyleチャンネルにもコンテンツをUPしています。
以前こちらのブログでイラストの加工講座をUPしたことがありましたが、同様にイラストを描く方の参考になればいいなと思っています(そして自分の備忘録も兼ねている)
もちろん、イラストを描かない方も「ふーん、こんな風にして描いてるんだ」くらいな感じで見て頂けると幸いです。

てとらアイコン2 背景演出の講座動画!

最新の動画はTetra Style応援キャンペーンでリクエストをいただいたイラストを使って、華やかな一枚絵に仕上げるための背景演出の講座となっております!

人物を楽しく描いたけど、一枚絵にするためには背景がいる…。 適当に模様を足してみたけどなんか冴えない…。こんな課題を解決します!
本当はラフの時点で背景のことまで考えられると良いのですが、カットイラストを一枚絵に仕立てる場合なんかにも役に立つと思いますので、困った経験がある人はぜひごらんください。

しぃるアイコン2 動画つくるのって大変…!

こちらの動画(↑)はyoutuberっぽいことをしてみようと思い、音声あり、テロップありの動画に挑戦してみましたが、めちゃくちゃ大変でした。youtuber(編集してる人含)すごい。。。

「なんでもコンテンツにしてやる」というのが最近の気持ちなので今回動画編集で行った履歴も簡単に残しておきます。
みんなもyoutuberになろうぜ…!(とてもたいへんだよ。)

動画編集にあたりやったこと

・クリスタのイラスト画面をmacのQuickTimeで画面録画

今回は描き方の経過動画ではなかったので、クリスタのレイヤーを切り替えている様子を画面録画して作りました。間の細かい経過はなく、さくさくとイラストが変わっていくので動画の時間短縮になります。
下書きのレイヤーなんかも残しておくとこういった時に使えます。

MacのQuickTime Playerで画面を収録する

・illustratorでテロップ作り

日本のyoutubeでは必須のテロップ。単に文字を打っただけでないテロップをどうやって作ろうかな…と考えていました。
youtuber御用達アプリ「perfect Image」で簡単にテロップを付けられることは知っていたのですが、PCで編集したかったので、perfect Imageのテロップ一覧を参考にillustratorで一つずつ作りました。めっちゃ大変ですね…。テロップで便利なやり方があったら教えて下さい。
グラフィックスタイル登録とアートーボードごとの書き出しが大活躍しました。

youtubeといえばこういうテロップ
いっぱい作った…

アートボードサイズ
1280px×720px

アートボードは塗り足し線を消すことを忘れずに。
[ファイル]→[ドキュメント設定]→断ち落としのピクセル数をすべて0に。

アートボードごとの書き出し。
[ファイル]→[書き出し]→[スクリーン用に書き出し]→4x jpg100で書き出しました。

・iPhoneで音声を別撮り

iPhoneでの音撮りはマイクを使うといいのかなと思ったのですが、なにせマイクがなかったので最初iPhoneについてくるイヤホンマイクを使って収録してみましたが、イヤホンマイク使うよりそのまま端末に向かって最初から入っているボイスレコーダーアプリで録音する方が音が良かったです。

あとどうも早口になりがちなので注意してください。私だけかな。

・Premiereで音声を聞き取りやすく編集

自分の声を録音して聞くのが苦手な人も多いのでは…。アナウンサーのような滑舌と素敵な声が欲しい!でもそうは言ってもしょうがないので、せめて音声クオリティを上げようと思い、Premiereで編集しました。

こちらの動画を参考に編集したのですが、聴き比べてみるとかなり良くなりました!

・iMovieで映像や音を合わせて編集

PremiereあるならPremiereで編集した方が色んなことができると思うのですが、なにせやることがすでに色々あって疲れたのでさくさくいじれるiMovieを使いました。細かい左下のテロップや画面切り替えのトランジションはiMovieです。
完成したらそのままyoutubeに書き出してUPできるのもいいところ。

その他のイラスト動画はこちら

Tetra Styleとは直接的には関係ありませんが、同じチャンネルでこういうイラスト経過動画もUPしています!良かったら見てくださいね。

イモリ好きの方からお写真をお借りしてリアルイラストを描いてみました。
最初はかなり適当な形ですが、気がつくと一気にリアルになっていきます!

こちらは最初にモノクロで濃淡をつけた絵にオーバーレイで着色するという「グリザイユ画法」に挑戦してみた動画です。
モノクロさえ頑張ればざっくりとした色塗りでもそれらしくなるという技法なのですが、このひまわりはイモリのイラストより時間がかかってしまいました。おーう。。。
思った色をつけるための色調整がなかなか難しかったです!

Tetra Styleチャンネルの動画が面白かったらグッドボタン、チャンネル登録を宜しくお願いします!(定型文)(言ってみたかった)

イラストの仕上げ加工講座

2020年4月12日 at 12:10 PM

色塗りが終わったけど、なんだかイラストが寂しい…もうちょっとパッと華やかにさせたい…という時の仕上げ加工講座です。
操作方法自体はそこまで詳しく説明していませんが、「この加工をするとこういう効果が生まれます」と説明していますので、必要に応じて欲しい効果の加工を取り入れてみてください。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)とPhotoshopを使用していますが、そんなに特殊な機能は使っていないので、他のソフトでも同様の機能があれば真似できると思います。それでは早速いってみましょう!

てとらアイコン2 何も加工していない状態

こちらは塗り終わった未加工の状態です。
線画と塗りでレイヤーが分かれており、クリスタで作業をしています。

全体的もっと明るく幻想的な雰囲気にしたいので、ここから色々な加工を加えていきます。

しぃるアイコン2 線画を色トレスして雰囲気を変える

色トレスとは線画と塗りをなじませるために、線の色を隣接する塗りと近い色に変えていくことです。線がなじんで空気感がでます。
主線の色を変えるだけでも印象がかなり変わりますので、色トレスするのは大変!という方も、黒い線から焦げ茶やイラストのイメージにあったカラーなどに変えてみると楽しいですよ。

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クリスタを使用している方は色トレスで素材検索するとオートアクションが見つかりますので、それを使用すると楽ちんです。私は今回こちらのオートアクションを使用させて頂きました。
もちろん新規レイヤーを線画レイヤーにクリッピングして、ブラシツールなどで隣の色を拾って塗っていくのでもOKです。

環境光を描き加えて雰囲気UP

今回のイラストは上にある月から黄色い光が出ているので、もっと黄色っぽく光らせることにしました。塗りの上に新規レイヤーを作成、ブラシで光らせたい部分に黄色を置いて、合成モードをオーバーレイにします。

こうすることで要所要所に黄色みが足され、月の光を受けているように見えるようになりました。

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ノイズを加えて情報量を増やす

ノイズを加えることで、イラストを見た時の情報量を増やします。
塗りが単調になるのを防いだり、アナログっぽさを出したりできます。
今回はざらっとしたノイズテクスチャを透明度80%の焼き込みレイヤーで加えましたが、ランダムに描かれた水彩テクスチャなどを重ねても面白いです。透明度や合成モードをいろいろいじってみて合うものを探します。

焼き込みレイヤーで重ねると色が濃くなってしまうので、塗りレイヤーを10%ほど明るく調整すると良くなります。

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カイアイコン ぼかして空気感を出す

さて、ここまで加工したら一旦これまで作ったすべてのレイヤー(線、塗り、加工レイヤー)を複製し、それらをひとつに結合します。(必ず複製してから結合してください!)
全て結合したレイヤーを3枚複製します。内2枚をガウスぼかし(ぼかす範囲25)をかけます。ぼかす範囲は解像度によって異なりますが、とりあえずピント合ってないなー!ってくらいぼかします。

下のぼかしレイヤーは透明度20%、上のぼかしレイヤーは透明度54%に下げます。
下のぼかしレイヤーは優しい雰囲気作りのためです。
透明度20%まで下げると元のイラストが少し滲んだようになり、全体がふんわります。
上のぼかしレイヤーは見て欲しい場所のピント合わせに使います。
キャラクターの顔など重要なところは柔らかい消しゴムで消し、四隅は残します。こうすることでピントの合ってる場所とボケてる場所ができます。

一番上のレイヤーは合成モードをソフトライトにし、透明度を25%に下げました。こちらはコントラストを微調整するためです。

色味を調整する

ここでクリスタからPhotoshopに移動してきました。
(そのままクリスタでもできます。)
上記で加工したレイヤーを再び全て複製してから結合します。

ここで全体の色味を調整します。
先程部分的に黄色の光を足しましたが、塗りの段階から月の光を意識しすぎて全体的に黄色に寄りすぎた気がしたので、色相を赤みに寄せます。
彩度も+10しました。

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レベル補正レイヤーを使って発光させる

これらの元レイヤー、色調補正レイヤー2つをさらに複製、結合したレイヤーを作ります。
そのレイヤーにレベル補正をかけます。3つの三角を右側に寄せてコントラストを上げまくって半分くらい黒くします。補正レイヤーを結合し、合成モードをスクリーン、透明度を30%に下げます。
ふんわり発光させることができます。

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色レイヤーを乗せて全体の色味をまとめる

最後に赤い塗りつぶしレイヤーを一番上に乗せ、合成モードをオーバーレイ、透明度を6%にしました。
隣同士に並べてもわかりにくいのですが、レイヤーをオンオフすると結構違いが分かります。ささやかな違いと言えばそうなのですが!

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これにて仕上げ加工作業は終了です!お疲れさまでした!

 完成!

加工ありなし
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左が加工前、右が加工後です。
こんな感じでガラリと雰囲気が変わりました!
ひとつひとつの加工は変わったかな?どうかな?というくらいのものですが、ちょっとずつ微調整すると最終的にはだいぶクオリティがアップします!
全てをやる必要はないかもしれませんが、ぜひ自分のイラストにあった加工方法を色々挑戦してみてくださいね♪

少しでもお役に立てれば幸いです!
それでは良いお絵かきライフを!!