ティラノビルダーで遊んでみよう!
ティラノビルダーって?
皆様、2018年のエイプリルフールに公開したノベルゲーム「怨菓子」はプレイして頂けましたでしょうか?
未だ堂々とサイトTOPにあっておどろおどろしい雰囲気を醸し出してますね!(笑)
元々私はマルチエンディングのサウンドノベルゲームをプレイするのが大好きなのですが、まぁ…でもねぇ…自分で作るのって難しいんでしょう?だって私、プログラミングとか全然できないし…。そう思っておりました。
そんな時にたまたまティラノビルダーという存在を知りまして。お?これなら私でも簡単なものなら作れるのではないか?と思ったわけです。
ティラノビルダー:PC・スマートフォン両対応の「ノベルゲーム」が ドラッグ&ドロップの簡単操作だけで制作できるフリーソフト。高機能で制限なしの有料版(1,480円)もある。
なんだかティラノビルダーのステマみたいになっておりますが、無料でこれを公開しているのすごい…私が本当に作れたのもすごい…皆もゲーム作って…という気持ちで解説まぜつつ「怨菓子」を分解していこうと思います。
初心者が作ったものなので、間違っていたり作り方が下手な箇所があるかもしれませんがご容赦ください。
ティラノビルダーの基本操作は公式サイトに解説がありますので省略します。
未プレイの方は盛大なネタバレな上、分かりづらいと思いますので先に「怨菓子」を遊んでみてくださいね!
(1つのエンディングまで5分くらいです。)
それではスタート!!
怨菓子のストーリー構造
怨菓子はマルチエンディング(選択肢によってエンディングが変化する)にしたいと思ったので、途中の選択肢と複数のエンディングを用意しました。
選択肢による変化をつけるためには変数の設定が必要になってきます。
変数の設定の仕方が分かるとゲームが作りやすくなると思いますので、今回はそこを重点的に話します。
怨菓子はチャートにすると以下のようになってます。(クリックで拡大します。)
シーンは「自宅」「学校1、2」「公園1、2」「駅1、2、3」「3種のエンディング」となってます。
ティラノビルダーの画面で見るとこんな感じ。
フローチャートで箇条書きになっているのが変数ですね。
設定する変数項目は以下のようになっています。
- 学校、駅前、公園の各シーン変数(各シーンのクリア判別のため)
- シーンクリア変数(何パターンのシーンをクリアするとEDに向かうかの判別のため)
- 満腹変数(どのEDに向かうかを判別するため)
- 写真変数(写真を持ってるかどうかを判別するため)
こうやって図にすると自分でも「こんなことやってたのか…」と思いました。(笑)
このくらいであればこんな図にしなくてもなんとか作れます。大丈夫です。
各シーン、シーンクリア、満腹の変数は分かりやすいかと思うのですが、ちょっと変わっている分岐ポイントは「写真の有無」と「駅前3にたどり着くかどうか」です。
写真を持っていると嘘を付いた時
公園1のシーンにたどり着いた時、モカにてとらの写真の有無を聞かれますが、公園より先に駅前に行き、カイに餃子券を渡していないと写真はGETできない仕組みになっています。
この時、選択肢にせず写真変数を自動で判別して「持っているシーン」と「持っていないシーン」に分岐しても良かったのですが、「持ってないのに、持ってると嘘を付ける」という遊びの選択肢を加えました。(「持っているのに、持っていないと嘘を付く」こともできます。)
こういう遊びがあると、あの時嘘を付いていたらどうなっていたんだろう?とプレイヤーは気になりますね。
この選択肢を入れた場合、選択肢を選んだ後に変数判別の仕組みを入れる必要があります。フローチャートと以下の変数の設定を参考にしてください。
アイテムを物語に登場させたい時は、それぞれの変数を作っていくことで所持の判別が可能になります。
駅前3で「テンに出会う」は裏ステージ
駅前3に行くためには、公園1、学校1、駅前1の3シーン回る前にもう一度駅前に行く必要があります。
EDに向かう条件が「シーンクリア変数が6以上」のため、3シーン回ってしまうとシーンクリア変数が6になってしまい、EDに向かってしまって駅前3には行けない仕組みになっているのです。
(しかも公園と学校は2度行ったところで「ここにはもう用事はないな」となるので、駅前も何もないだろうと思いがち。)
ですので、例えば「駅前1→学校1→駅前3→公園1」のように回らねばテンには会えません。
ポイントは他の各シーンのシーンクリア変数は通常+2のところ、駅前3のシーンクリア変数が+1になっているところです。こうすることで、途中、駅前3を通過したところでシーンクリア変数は3または5になり、EDには向かわず、全てのシーンを見ることができます。
ちなみに、分岐は増やしすぎるとストーリーもどんどん複雑になっていくので、上手く分岐が収束していく箇所を作りましょう。話が噛み合わなくならないように注意です。
あとはひたすらいじってみよう!
こういう風に書くとなんだか難しそうに見えてきますが、いじってみると大体理解できると思います。
私が怨菓子を作った時はとにかく変数設定で苦戦したので、少しでも参考になれば幸いです。
あ、あとクリア後は変数の数値を全て0にするのを忘れずに!2週目をプレイする時に突然EDに飛んだりします(笑)
とにかく最初は公式サイトの使い方を見ながら簡単なゲームをひとつ作ってみるといいと思います。
完成したらぜひ作品を見せてくださいね♪
絵が描けなくても大丈夫!背景やイラストはフリー素材を利用しよう♪
ティラノビルダーにはデフォルトで背景などのフリー素材が入っています。
ゲームを作る際はこれらを利用する他、自作したり、フリーで素材配布しているサイトを利用してみましょう。
利用規約はよく読み必ず守って使用してくださいね。
今回は怨菓子に使用したフリー素材サイトをご紹介します。
背景素材:きまぐれアフター
音楽素材:Music-Note.jp
それでは皆さんも良いティラノビルダーライフを!!