電解マーキングで金属にイラストを描く!
紙や布へのプリントはインクジェットプリンタで出来る。
じゃあ金属にイラストを描きたいときはどうするの!?
さて、今回は印刷…とはちょっと違う、電解マーキングについてです。
今回も理想科学工業さんとDIY女子部さんが主催するワークショップにお邪魔させて頂きました。
まずは「電解マーキング」という言葉を聞きなれない人が多いと思うので、その説明から。
電解マーキング?
『電解マーキングとは、電気の腐食作用で金属の表面にマーキングする技術です。
シルクスクリーンの版と電解マーキング装置を組み合わせ、通電してエッチングします。
通電可能な金属素材が対象です。』
(理想科学工業株式会社電解マーキングの資料より)
ふむふむ…わかったような…わからないような……。
とりあえず、制作工程を見てみよう。
今回はステンレスの板に、持ち込んだデータをマーキングしてみます。
またも登場 GOCCOPRO(ゴッコプロ)!
前回はGOCCOPRO QS200という機種でしたが、今回は もっと小型のGOCCOPRO100です。
こちらは本当に家庭にある普通のプリンタみたいなサイズと動きで、PCからデータを送って印刷ボタンを押すと、すぐにぺろっとスクリーン版が製版されてでてきます。
相変わらずお手軽。うーん、便利。
前回はシルクスクリーンに使用しましたが、今回は電解マーキングなので枠にはめたりはせず、版をそのまま使います。
抜けている絵柄の部分が分かりにくいので、マジックで絵柄の四隅にちょんちょんと印を付けます。
試し用のステンレス台の上に版をテープで固定。
ん?このステンレス台に繋がってる赤いクリップのコードはなんだろう?
電解マーキング装置 GP-8r!!
これが電解マーキングする装置!これにつながっていたんですね。こちらの機械もかなり小型です。
もう一方の黒いクリップのコードはハンドマーカーに繋がっています。
シートと試し台の間に本番用のステンレス板をセット。
ハンドマーカーの先を電解液に浸し、スイッチを入れて、スクリーン版の上を軽くくるくる当てていきます。
スクリーン版をめくって、ステンレス板を水で磨いてみると ……
じゃじゃーん!!!
こんなに綺麗にイラストが描けました!!
金属を腐食させているので、インクと違って擦っても消えません♪
ちなみに電解マーキング装置をよく見ると、「Black」「White」のスイッチがありますね。
そう、実は白色に描くこともできちゃうんです!
それがこちら。白もかわいい☆
金属に描くのもこんなに簡単にできるようになったんですね…!感動です。
ちなみに電解マーキングという手法自体は新しい訳ではないのですが、GOCCOPROで手軽に作れるようになった版を応用するために電解マーキング装置GP-8rが作られたんだとか。
(電解マーキング装置GP-8rのGPはGOCCOPROのGPなんですって。)
さぁ、これを使って何を作り出そうか……わくわくが止まりませんね!